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萩で食べられる美味しい食材や料理を季節ごとにご紹介します。

夏みかん

夏みかん

甘酸っぱい香りお含み、さっぱりとした酸味が美味しい夏みかんは5月上旬に収穫が行われます。夏みかん一個の中身を抜き取り、中に羊羹を流し込む丸漬けや、ゼリー、ジュース、マーマレードなどの加工品も人気のお土産になっています。

瀬付きあじ

瀬つきあじとは萩の近海でとれるマアジのことです。 マアジはもともと、エサや適度な水温を求めて広く回遊する魚ですが、萩の近海には、大小の島々や多くの岩礁があることからエサが豊富にあり、海藻や岩の隙間等のかくれ場所もたくさんあることから定着するようになります。海底の岩礁を「瀬」と呼び、その「瀬」に居着くことから「瀬つきあじ」と命名されました。瀬つきあじは回遊性のあじ(沖あじ)と違い、瀬に居ついているためエサをたっぷり食べ、脂がのってふっくら肉厚なのが最大の特徴です。体の色は黄金色に輝いていることから、地元では別名「黄あじ」とも呼ばれます。旬は4月から8月です。

大井のタマネギ

萩市大井地区は、日本海流の影響を受けて冬期でも比較的に温暖であり、大井のタマネギは砂壌土で排水が良いほ場で栽培されたことにより、大玉で肉厚があり、甘みがあるのが特徴です。収穫後の十分な風乾により貯蔵性を高め、傷がないかを確認するために1つ1つ丁寧な皮むきにより特有の光沢のある「みがきたまねぎ」として有名で、2015年にやまぐちブランドの農産物に認定されました。 「大井のタマネギ」は、大きさや品質を厳選した商品として、下関や北九州市場へ出荷され、市場でも高い評価を受けています。

萩相島スイカ

萩の相島で生産される高い糖度と強いシャリ感が特長の萩相島スイカ。出荷は5月下旬から始まり、8月上旬まで続きます。相島は、萩沖14㎞の日本海に浮かぶ火山活動の隆起によりできた島で、山口県最大のスイカの産地です。 島という地形上、太陽の光を遮る山等が無く、朝、日が昇ってから夕方沈むまで、相島のスイカは沢山の光を浴びて生育します。 また、水はけのよい火山灰土壌の段々畑で育った相島のスイカは、根がのびのびと伸長し、土壌のミネラルをたっぷり吸いながら糖度の高いスイカに育ちます。

長門ゆずきち

萩市の田万川地域原産の長門ゆずきちは酸味や香りを楽しむ香酸柑橘です。出荷時期は8月中旬ごろから10月までで、市内のスーパーや道の駅等はもちろん、県内スーパーでも販売されています。爽やかな香りとまろやかな酸味があり、果汁がたくさんしぼれるのが特長です。地元萩では、醤油に果汁を搾りこみ刺身につけて食べたり、魚のフライや鳥の唐揚げにレモン代わりに搾りかけたりするのが定番。焼酎には、搾って湯割り・水割り・オンザロックに、または輪切りにして用いたりもしています。 また、お菓子(寒天・ゼリー等)に果汁を加えたり、果汁を冷水や湯等で割って砂糖、蜂蜜を加えてジュースにしたりと、子供にも人気の長門ゆずきちです。

金太郎

萩市でむかしから食べられてきた「金太郎」。金太郎はヒメジの地方名で、なぜそのような呼び名になったか分っていませんが、地元では親しみを込めて呼んでいます。口先に餌を探索する黄色いヒゲが2本あり、山羊をイメージさせることから、英名はgoatfishとなっています。金太郎は体長15cmほどの魚で、ふんわりとした身と独特の甘味のある味わいが魅力です。萩の見島沖に大きな漁場があり、萩の漁港から近いため、高鮮度の状態で運ばれてきます。旬は11月〜3月ですが、6月~7月の禁漁期間以外の時期は、萩では豊富な水揚げがあります。

萩のケンサキイカ

「イカの女王」とも呼ばれるけんさきいか。 肉厚でありながら身は柔らかく、甘みがあり、イカ類の中で最高級品の一つと言われています。中でも、活きたままのけんさきいかの刺身は絶大な人気を誇っており、多くのお客さんが遠方から食べに来られています。漁の最盛期は梅雨明けから秋にかけてで、傷やストレスを少なくするために釣り糸を手にとって一杯ずつ丁寧に釣り上げ、船の中の生簀(いけす)で活かしたまま大切に港まで運ばれます。その後、巨大な水槽で管理され、最高の状態で出荷されています。暑い夏場は、海の深いところから冷たい海水をくみ上げて船の生簀の水に利用する等、活きのよさを重視し、様々な努力がなされています。萩市内にはイカ専用の活魚水槽を設置した料理店があり、活きたままのけんさきいかを味わうことが出来ます。けんさきいかはちょっとした環境変化でストレスを感じ鮮度が変化することから長距離輸送が難しく、それゆえ活きたままのけんさきいかの刺身は産地ならではの食べ方であり、極上の味を体験できます。白く透き通った宝石のような刺身を口に運ぶと、こりこりした歯応え、噛むほどに洗練された甘みが広がります。吸盤が吸い付くゲソは、天ぷらにしてもお楽しみいただけます。

萩の真ふぐ

フグと言えば、下関を連想されますが、萩市もフグ漁の歴史が古く、山口県の天然フグの大半を漁獲しているのは萩市です。 萩で獲れる真ふぐは体の表面にトゲがなく、なめらかなことから「ナメタ」または「ナメラ」と呼ばれ、萩では古くから親しまれてきました。真ふぐ漁は2月から4月が最盛期で、ふぐ類の日本一の集積市場である下関南風泊(はえどまり)市場の真ふぐ水揚量の多くを萩の越ケ浜の延縄船団が漁獲しており、全国トップシェアを誇っています。フグの代表格であるトラフグの流通量のほとんどが養殖物であるのに対して、真ふぐは全て天然物です。真ふぐは、身の色が美しい飴色で、深い旨みがあり、地元漁師さんの中には、「味の点ではトラフグより真ふぐが勝る」とおっしゃる方も少なくありません。 ふぐ刺はもちろん、ちり鍋やタタキ、唐揚、干しフグなどの加工品としても利用されてきました。トラフグが「フグの王様」とすれば、さしずめ真ふぐは「フグの女王様」。産地萩で、是非一度その味の実力をお確かめください。

萩のあまだい

艶のある薄紅色が美しい萩のあまだい。 名前のとおり甘みのある上品な魚で、京料理には欠かせない食材となっています。 山口県は水揚量全国1位を誇り、その大半を萩市が占めています。萩に水揚げされるあまだいの漁場は港から1~2時間と近く、鮮度が抜群です。 あまだいは、エサのついた針を流して1尾ずつ釣り上げる「はえ縄漁」で獲り、丁寧に、そして徹底された鮮度管理のもと水揚げされます。 釣り上げたあまだいは船上ですぐに氷で冷やした海水が入った「魚タンク」に入れて鮮度を保ちます。この「魚タンク」の海水と水の割合が重要で、漁師それぞれが、あまだいを良い状態に保つため腕を磨いています。萩は好漁場が近く、鮮度を保ったまま手に入るので、産地ならでは姿造りの刺身で、高級魚の深い旨みを堪能できます。また皮の香ばしさがまろやかな身と調和する唐揚げや、味が浸み込み、ホクホクした食感の煮つけもおすすめです。

通年で楽しめる
萩の食材
見蘭牛
長萩和牛
萩むつみ豚

見蘭牛

西洋種の影響を受けていない日本の在来牛である見島牛とオランダ原産ホルスタインを交配させ誕生したのが見蘭牛(けんらんぎゅう)です。見島牛から受け継いだ和牛の原種ならではの濃厚な旨み・コク・香りに、赤みの濃いしっかりとした味を引き継いでいます。噛むほどにまろやかな肉本来の味が楽しめます。 ステーキはもちろん、霜降りの脂の旨さを味わうなら、素材の良さが堪能できる「網焼き」がおすすめ。あふれだす肉汁が別格です。※見蘭牛は見島牛の種の保存と利用を目的とし、昭和48年に株式会社みどりやと名古屋大学が一体となりプロジェクトチームが結成され、昭和54年に民間初、見蘭牛第一号が誕生し、昭和55年に販売がスタートしました。現在は、萩市木間地区のみどりや直営の萩・見蘭牧場で、約300頭余りが肥育されています。 見蘭牛の子牛は生後わずか一週間で見蘭牧場にやってきて、その個体一頭ずつの発育に合わせてエサや栄養健康管理に常に気を配り、大切に育てられています。 出荷を迎える2年後には、体重は約750キロになります。

長萩和牛

長萩和牛とは、山口県萩市の長沢台生産組合の牧場から生産された萩生まれ萩育ちの黒毛和牛のことを言います。その特徴は何と言っても口溶けの良さ。長萩和牛の上質な脂は融点がとても低く、常温でもだんだんととろけていくほどです。長萩和牛の牧場は、山口県の北部の中国山地の西の端に位置し、澄んだ水と肥沃な大地に恵まれ、大自然の恩恵を受けながら肥育されています。 また、長萩和牛を育てるために、牧場と近隣農家の間には循環型農業という形が構築されています。近隣農家から出荷される稲藁を食べ、牧場から出る糞を堆肥にして近隣農家にまた返すという自然のサイクルが成り立っており、長萩和牛には地域の愛情がたっぷり注がれています。長萩和牛は紫福(しぶき)長沢台で受精生産したものです。生産者こそが長萩和牛のブランド力です。 名前の由来は、萩市紫福長沢台の『長』と、萩市の『萩』。長州をもじり長い萩と書き長萩(ちょうしゅう)と名付けました。何よりも丹精を込めて素晴らしい牛を育てている『生産者』に注目をして欲しいという想いが込められてます。

萩むつみ豚

山口県萩市むつみで肥育された萩むつみ豚は、澄んだ水と空気に恵まれた大地で育った豚です。飼料(エサ)の6割は地元のエコフィードを使用しています。エコフィードとは、食品残さ等を利用して製造された飼料のことで、萩むつみ豚においてはパンくず、ピーナッツくず、米ぬか等をエサとして使用しており、食品リサイクルによる資源の有効利用を目指しています。 飼育面積は、一頭当たり1.6m2以上を確保し、広い面積でストレスを軽減して、のびのび育てています。 また地域社会とも密接に関わっており、豚舎には、近隣の製材所の、のこクズを敷いています。一般的な豚舎と比べ、のこクズを敷くと匂いが少なくなる効果があり、豚の健康管理にも役立っています。また、のこクズを堆肥にして地域の農地に還元する等、地域農林業振興にも寄与しています。穀類を中心とした自社配合飼料により、甘くて柔らかい肉質となっています。また、乳酸菌を配合することにより臭みがないのも大きな特徴です。

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