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保福寺ほふくじ■  寺町・浜崎マップ

 萩循環まぁーるバス〈西回り〉 《寺町てらまち》から、 東を向くと300メートル歩くと、一つ目の点滅した珍しい信号機があります。 その信号機のある交差点には、 亨徳寺こうとくじ海潮寺かいちょうじ保福寺ほふくじ と、三つの寺が面しています。

 保福寺は今でも水子供養の寺として、萩の人々に信仰されています。 というのは、江戸時代に次のような言い伝えがあったからです。

【身がわり地蔵尊】

 むかし、ある商人が美しい奥さんをむかえて、ひとりの男の子をうんだが、 すぐに奥さんはなくなってしまったのじゃ。 そこで、乳母をやとって、子どもを育てていたのじゃが、人のすすめで、後妻をむかえたそうじゃ。
 それから、その後妻にも男の子がうまれ、乳母は二人の男の子をつれて、毎日のように、 保福寺の地蔵尊の前で遊んでおったのじゃ。 月日のたつにつれて、後妻はわが子かわいさのあまり、先妻の子を憎み、この子がいなけれぱ、 わが子が家をつがれると思うようになったのじゃ。
 ある日、後妻は、焼け火ぱしを持って、先妻の子の顔に突きさしたのじゃ。 あわれにも、子どもは、その場にたおれて、出血がひどく、息を引き取ってしまったそうじゃ。 後妻は、おどろいて、死んだ子どもを、ふとんの中にねかせて、病気のようにつくろっておいたのじゃ。 ところが、夜が明けると、不思議なことに、死んだと思った子どもは、元気に起き上がって出てきたのじゃ。
 その日、乳母は、いつものように、二人の子どもをつれて、保福寺の地蔵尊の前に来ると、 地蔵尊はころがって、お顔にはきずがつき、血のようなものが、流れていたのじゃ。 だれかのいたずらかと思いながら、乳母は、子どもたちといっしょに、地蔵尊のお顔を洗い、 もとの台座になおし、家に帰って、後妻にこの話をしたのじゃ。
 すると、後妻は、わなわなと身をふるわせて、 「わたしが殺した子どもは、地蔵尊であったか。地蔵尊が子どもの身がわりになられたにちがいない。」と、 深くわびを申したそうじゃ。それからは、後妻は、生まれかわったように、やさしい善人になったそうじゃ。

●参考・引用資料『親と子の史跡探訪』萩文化財保護協会

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