■明倫館の史跡■ 御成道マップ 萩循環まぁーるバスマップ
現在、明倫小学校には藩校明倫館の史跡として、 明倫館碑のほかに観徳門・有備館・水練池・聖賢堂などがあります。
明倫小学校の南東門の入り口には、 観徳門
がたっています。江戸時代には、明倫館の南側にありましたが、現在の位置に移し替えらました。 観徳門は、藩校明倫館の孔子を祀った
聖廟
の前にあった門です。 儒学を重んじた明倫館では、この学問をおこした孔子を学問の神として 祀ったのでした。

国道191号線に面した明倫館小学校の正門は、江戸時代は藩校明倫館の南門でした。 南門を入るり、まっすぐ行くと池がありました。この池にかかる
万歳橋
をわたって、観徳門をくぐると聖廟のまわりにめぐらされた石垣の中にはいることができました。 現在、聖廟は北古萩町にある海潮寺の本堂になっています。
正門は復元の工事中です。また万歳橋は、指月公園の中にある
志都岐山
神社の前の池にかけてあります。屋内体育館の北側にある四角の大きな池が、 水練池
です。水練池では、水泳や水中での騎馬の練習がおこなわれていました。 萩藩以外にも各地の藩校には水練池がありましたが、現在、残っているのはここだけです。

水練池のそばにある小さな建物が、 聖賢堂です。
聖賢堂の建物は、聖廟の前にたっていた観徳門の左右にあった東塾と西塾を合わせたものです。 屋根のてっぺんの両はしには、一字三星の藩主毛利家の紋を入れた瓦がのせてあります。
東塾と西塾は、聖廟でおこなわれた孔子の祭りの道具などをおさめたり、祭りの準備などに使われました。

●参考・引用資料『親と子の史跡探訪』萩文化財保護協会
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