■口羽家住宅■
堀内マップ(2)
天樹院から、
南に向けて、萩高校の野球場の前の道を、江戸時代には 広小路と
呼ばれていました。
広小路をそのまま、450メートル程度南に歩いていくと、武家屋敷の立派な 長屋門
があります。 この、長屋門と奥にある 主屋
を合わせて、今では国指定重要文化財に指定されています。 長屋門の中には、門番の部屋、 中間の住まい、
馬小屋がありました。
萩藩の武士階級には、大きく二つに分かれていました。 それらを大まかに言うと、 士と
足軽でした。
士の中にも、
階級があって、藩主を筆頭として、各支藩の 末家が四家、
その下に続く 一門が八家、
寄組が四十七家、
一門と寄組が上級武士になります。 また、その下に続く 大組が
中級武士になります。 まだまだ、その下には 遠近、
無給、
などなど、細かく分けられていました。
口羽家は寄組のなかで十三番目の順位にありました。 石高
は千十八石八升二合です。現在の収入に換算すると、かなりおおざっぱですが、 年収約五千万円です。ただし、税金が六割もとられますので、実収約二千万円になります。
また収入の中から、口羽家に勤める家臣にも給料を出しますので、それほどの贅沢な暮らしは できないと思います。
【口羽家住宅】
(有料100円)で公開されています。また、ボランティアガイドの説明も受けられます。
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